息子にチック症の症状がでました。原因や対策、親や家族の対応など(3歳2ヶ月。まばたき、眉間にシワよせ、首かしげ)
こんにちは。ばななつまです。
わが家の長男こたろーちゃんは3歳。春から幼稚園に入園する予定です。
ある日、プレ幼稚園に参加してきたのですが、たろちゃんは根っからの場所見知り&人見知り。慣れてしまえばなんてことないのですが、慣れるまではどこにいっても大泣きで大変です。
プレ幼稚園もやっぱり嫌がり、そして、幼稚園からの帰宅後に「まばたき」をしはじめました。
「まばたき」といっても、普段、私たちが無意識にするようなものではなく、例えるならウインクをしようとして頰がひきつるような、口も不自然に上がるような、そういうまばたきです。
それを見た私は「チック症」が頭をよぎりました。
チック症とは?
チックは、「ある限局した一定の筋肉群に、突発的、無目的に、しかも 不随意ふずいいに急速な運動や発声が起きるもの」とされています。
症状は、まばたき( 瞬目しゅんもく)、首振り、顔しかめ、口すぼめ、肩上げなど上位の身体部位によく現れますが、飛び跳ね、足踏み、足けりなど全身に及ぶ運動性チックといわれるものもあります。また、咳払い、鼻ならし、叫びや単語を連発する発声チックといわれるものもあります。
(中略)
発症の原因としては、身体因(チックの中枢として脳の 線状体せんじょうたいの障害説などがある)と心因が相互に関係しあっていると考えられています(図1)。とくに、子どもの発症に際しては、母子関係が重要な要因であるとする従来からの説もありますが、最近では素質としての身体因を重視する傾向があります。
(中略)
対応としては、症状を誘発する緊張や不安を軽減、除去することや、それへの 耐性たいせい(精神的抵抗力)を高めるように援助することが肝要ですが、症状の出現をやめるように、いたずらに叱責して注意を促すことは避けるべきです。
出典:
これだけでは少しわかりずらいですが…
私が他にも調べた情報とあわせて私なりにまとめるとこんな感じです。
- チック症は3〜4歳から出始めることが多い
- まばたきや、首振り、顔しかめ、口すぼめなどの動きが「突発的に」「無意識に」起きることを「チック」という
- ただの癖のように見えるものもあるが、飛び跳ねる、叫ぶ、などの本人がわざとやっているようにみえるチックもある
- チックは自分の意思では止めることはできず、身体が勝手に動く
- チックが何ヶ月も続いたり激症化すると「チック症」と診断される
- ひと昔前はチック症は「母親の育て方が悪いからだ」とか言われていたが、現在は成長過程の脳におこる一時的な障害のようなものが原因と考えられている
- チックの症状は精神的ストレスなどの心因が原因でおこる
- チックの症状を抑えるには、チックの原因となるストレスや不安を取り除く
- 本人には症状のこと(例えばまばたきしている子に目どうしたの?など)は言わない
息子の場合、まばたきの他に、チックなのか癖なのかはわかりませんが、眉間にしわをよせたり、首を傾げたりすることもありました。
小児科の先生に症状の相談したところ、「チック症かもしれないけど、しばらくは様子をみてください」と言われました。
息子のストレスの原因を考えた
ストレスをなるべく減らすためにも、息子にとってのストレスを考えてみました。
息子へのストレスになりそうな要因はたくさんありました。
ここ一年で、
- 私のつわり入院
- 出産入院
- 次男が生まれる
- 幼稚園への不安、プレッシャー
- いやいや期で怒ることが多くなった
- トイトレ などなど。
こういった色々なことでストレスが溜まっていたのだと思います。
そして幼稚園へ半ば無理やり連れて行ってしまったのがとどめの一撃だったのかなと思います。
その後の息子の様子
幼稚園に行ってからというもの、たろちゃんは精神的に弱くなりました。
なにかとすぐに泣くようになり、それもギャーギャー泣きわめくのではなく、静かに悲しそうな顔をしてポロポロと泣くのです。
オムツ替えをしようとしてもまたどこかに連れていかれると思うのか、敏感に反応して泣いて拒否し、私が何気なしに「いってらっしゃーい(たとえば隣の部屋へ)」と言うだけで泣きそうに。
夜泣きをし、すごく甘えん坊になって、私や夫にべったりになりました。
本人はまばたきについて気にしていない様子でしたが、口を不自然にゆがませながら目をパチパチするわが子を見るたびに、
こうなるほどストレスを与えてしまったことが申し訳なくて胸が苦しくなりました。
わたしや家族が心がけたこと
チックについて本人に言わないということはもちろん、他にも心がけたことがあります。
- たくさん抱きしめる
- 大好きだと伝える
- 遊ぶときにスマホは触らない
- 要望にはできる限り答える
- イヤイヤしたら理由を聞く
- すぐに怒らない
- 寝るときは私と夫で挟んで手を繋いで寝る
- トイトレ中断
などと、なるべく息子の気持ちに寄り添うように心がけました。
2週間して
もしかしたら何ヶ月も続くかもと覚悟をしましたが、約2週間すると、ほとんどまばたきをしなくなりました。
精神的に落ち着くことができたのか定かではありませんが、ひとまずはほっと一安心です。
救われた言葉
はじめて息子にチックの症状がでたときは、ただただショックでした。
私が妊娠してから、抱っこなどの今までしてあげられたことができなくなり、産後も腰痛がひどいときは息子が「ママ〜」とかけ寄ってきても、とっさに「腰痛いから!押さないでね!」と強めに行ってしまったり…。
気付かぬうちにチック症になるほどストレスを溜めさせてしまっていたのかな…と、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そして、何が原因なのか、どうすればいいのか、治らなかったらどうしよう…と、チック症について色々調べました。
そんな中で、私はある言葉に出会いました。
「チック症は病気です。 チックがでるのは病気だからです。 本人が悪いわけでも親が悪いわけでもありません。誰のせいでもなく、病気のせいなのです。」
と、確かこのようなことが書かれていました。
この言葉で私は一気に気持ちが楽になり、あまり思い詰めずにいつか治るのを待てばいいんだと思えました。
そしていつのまにかチックの症状は消えていきました。
おわりに
いやいや期全開で自由に過ごしているように見えたたろちゃんでしたが、まだ3歳になったばかり。
弟も生まれ、環境もかわり、人知れず我慢していたりストレスに感じていたんですね。
今回、チックの症状がでたことで、息子の気持ちを改めて考えるいいきっかけになりました。
もしかしたらまた幼稚園や小学校に通いだしたらチックが現れるかもしれません。
ですが、もしそうなっても、あまり思い詰めずに、
また息子の気持ちと向き合うチャンスだと思って、自然と治るのをドーンと構えて待ちたいと思います。
とりあえず私は、腰、はよ、治れー!( ;∀;)