1歳の子供が突然変な咳をして呼吸困難に。夜間救急を受診。急性声門下喉頭炎(クループ症候群)診察や検査・治療などまとめ。1歳8ヶ月
こんにちは。ばななつまです。
先日、わが家の1歳の次男が急性声門下喉頭炎(通称:クループ症候群)を発症し、夜間救急を受診しました。
突然の出来事で、「息子が死んでしまうかも!」と思い、本当に怖かったです。
クループ症候群は主にウイルス感染が原因で、3歳までの子どもに多く、誰にでも発症する可能性があります。
変な咳をし始めたなと気づいてからあれよあれよと悪化して呼吸困難になる可能性もありますので、親は素早い行動が必要なんだとか。
思い出すだけでも辛くなりますが、1人でも多くのお父さんお母さんの参考になればと思い、今回の体験を記録したいと思います。
【体験】夜中に突然のケンケン咳
その日は朝に鼻水が1回、お昼寝後に咳を1回したので、「風邪をひいたかな?」と思いましたが、日中はとても機嫌よく過ごしていました。
夜、就寝時間の8時になりいつも通りに布団に入りました。
思えばいつもよりも寝つきが少し悪く、珍しく夜にうんちをしました。
夜10時過ぎ、寝ていた息子が突然 大きな声をあげて咳をし始めました。
すごく苦しそうな咳が連続しておこり、それは聞いたことのないような変な咳でした。
オットセイの鳴き声のような、犬の遠吠えのような、かすれた叫び声のような…
明らかに普段の咳とは違いました。
体を抱き上げて起こしても、背中をさすっても、咳は一向におさまらず。
授乳をしたらほんの少しの時間 落ち着きましたが、すぐに乳から口を離して咳をし始めました。
「おおーう、おおーう、おおーう、」とオットセイのような咳をし続け、それでも合間に「ママ〜、ママ〜、」とかすれた声をしぼりだして私の方に寄ってくる息子に私はどうしてやることもできず、胸がしめつけられる思いでした。
咳が強くでるタイプの風邪…?様子見でいいの…?どうしたらいいの…?
頭の中がパニックになりながらも、私はふと「ケンケンという咳」という言葉を思い出しました。
すぐにスマホで「子ども ケンケン 咳」と調べてみると「クループ症候群」がでてきたので、クループ症候群を調べてみると、そこには「呼吸困難」「夜間でも早めに受診」などと書かれていました。
#8000 (こども医療でんわ相談)に電話
私は#8000に電話をしました。
#8000では生後1ヶ月〜6歳までを対象に小児科医師や看護師から対処や受診のアドバイスをうけることができます。
#8000の電話は全国同一ですが、受付時間が異なります。各都道府県の詳細はこちらから確認できます。→こどもの救急(ONLINE-QQ) - 小児救急電話相談 #8000
#8000で息子の状態を話したところ、アドバイスは以下の通りでした。
- YouTubeで「クループ症候群」を検索→同じような咳ならすぐに医療機関を受診してください →受診する場合の「緊急医療情報案内」の電話番号を教えてもらいました。
- 一気に悪化することがあるので注意してください
- 顔色が悪い(顔や唇が紫色)になったらすぐに救急車を呼んでください
YouTubeを確認したところ、次男の咳はクループ症候群と同じような咳でした。
受け入れてくれる病院が見つからない
わたしと夫は、受診を決め、#8000で教えてもらった「緊急医療情報案内」に電話しました。
今の時間に診療してもらえる近隣の病院の電話番号を教えてもらい、すぐに電話をかけました。
- 病院に電話→コールするが出ない。
- 何分かかけ続けようやくつながる→救急車の応対をしていて看護師が電話に出られないのでまた10分後にかけてくれと言われる
- 10分後に電話→まだ応対できないのでまた10分後にかけてくれと言われる
どうしても救急車が優先になってしまうんですね…。その病院は車で20分くらいの距離にあり、もし10分後に電話して受け入れてくれるとなったとしても、診てもらえるまでに最低でも30分以上かかります。
その間、息子は咳をした勢いで一回吐きました。
幸い、咳はピークよりもおさまってきたのですが、呼吸はゼーゼーとしてとても苦しそうにしていました。
声がかすれていて、またいつあの咳が押し寄せてくるかもわかりません。
願わくば、すぐに診て欲しい。
何かあってからでは怖い。
その時は、ほんの数十分がものすごく長い時間に感じられました。
近くの病院を受診
「10分待ち」にうずうずして、ダメ元で近くの病院に電話してみたら、ありがたいことに対応してくれるとのことでした…!!
そこは2人の息子を出産した病院で、家から車で5分のところです。 まだ受診してもいませんが、本当に救われた気持ちになりました。
すぐに車で病院に向かい、受付へ。
その頃にはゼーゼーした呼吸はなくなり、拍子抜けするほど機嫌が良くなっていましたが、泣くとやっぱりケンケンしていました。
病院での診察や処置は以下の通りです。
- 体温測定(36.9℃)
- 酸素値測定(正常)
- 聴診器・お口あーん→特に異常はなさそう)
- レントゲン→うまく撮れず。でも喉の上の方が狭く見えるとのこと
- 吸入(喉のむくみをとる)
- シロップの薬を飲む(炎症を抑える)
シロップを飲めば大抵は落ち着くでしょう、とのことで、ひとまずはほっと一安心しました。
そのあとは、いくつか注意事項をきいてから、家に帰って様子を見ることになりました。
家で様子をみるうえでのポイント
- 夜は咳が出やすいので注意する
- 日中咳が出るならまた受診
- 次の日の夜も咳が出るなら受診
- 呼吸にかかわることで、すぐに悪化する可能性があり、自宅で勝手に判断してはダメ
- 2〜3日で治るはず
とのことでした。
家に帰って来たのは夜中の1時頃でした。
この日は改めて医療のありがたみを感じました。受け入れてくれた病院にも本当に感謝です。
それから、早い段階で「子供 咳 ケンケン」と、ピンポイントな単語で検索できたのも、よかったです。
「ケンケン」という単語は、かかりつけ医が教えてくれたのかもしれません。ありがたいです。
もし「咳がひどいな〜」で様子を見ていて、悪化して呼吸困難になっていたらと思うと、とても怖いです。
翌日、次男は機嫌が悪く、声がかすれていましたが、その後は泣いてもケンケンと言わなくなりました。ほっとひと安心です。
まとめ
- オットセイのような咳、ケンケンとした咳をしだしたら夜でもすぐに受診(顔色が悪くなければ救急車は不要)
- 症状が一気に悪化する可能性があるので注意
- 呼吸ができていない、顔色が悪い、唇が紫ならすぐに救急車
- 肩が上下する呼吸、肋骨がおおきくひらいたような呼吸は、息がしずらくなっている
- 夜や早朝に悪化しやすい。日中穏やかでも 2〜3日は注意する
子供が健康でいてくれることのありがたみを痛感した出来事でした。
本日も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!